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学者としては異例の右大臣に昇進しながら、突然大宰府に左遷されて失意のうちに亡くなり、死後は天神として祭られた菅原道真。その生涯は、文人の世界での毀誉褒貶と、摂政・関白制の確立へと向かう貴族たちの権力闘争に翻弄される苦悩に満ちたものだった。その一方、類い希な文才にも恵まれた道真は、その膨大な詩文作品に自らの内面を刻んだ、古代の日本を代表する詩人・文学者でもあった。確実な史料と最新の研究に基づき、その実像に迫りたい。
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〈目次〉
菅原道真の事績とその伝記史料
①出生と「祖業」の継承
土師氏から菅原氏へ/祖父清公と文章科・紀伝道/父是善と「詩人派」の形成/出生から修業時代まで/文章博士と毀誉褒貶
②讃岐守時代
突然の地方赴任/国務と詩作/宇多即位・基経と阿衡事件/阿衡事件と道真
③帰京から右大臣就任へ
宇多天皇と道真/遣唐使派遣問題/派遣計画のその後/立太子と譲位への関与/破滅への予兆
④大宰府左遷と晩年・没後
昌泰の変/廃立計画の存否/大宰府での詩作と終焉/子孫と没後の怨霊化/怨霊から天神へ
文学と政治の狭間で
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