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現代アメリカの代表的哲学者ネーゲルの最初の著書にして、その基本的立場を明確に示し倫理学の展開に影響を与えた名著、遂に邦訳!
ネーゲルは本書で利他主義を感情や共感、自己犠牲などと結びつくものではなく、合理的に根拠づけることができるものとして捉える。自己や世界を理解する際の「非個人的観点」と「個人的観点」の違いを鍵として、客観的理由という概念によって倫理を基礎づけ、「利他主義はいかにして可能になるか」という問いに答えることを試みる。
【原著】Thomas Nagel, The Possibility of Altruism(Princeton University Press, 1970)
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