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〇親として知りたい“愛着(アタッチメント)の本当のところ”をやさしく解説
近年脚光が当たっている親子の「愛着(アタッチメント:特定の大人との精神的な結びつき)」について、具体的な子育ての悩みや場面からやさしく解説します。
さまざまな課題を抱える家庭が浮き彫りになる中で、保護者はもちろん、子どもに関わるあらゆる人が、愛着について正しく学ぶことができる1冊です。
〇少子化が親の不安を増幅させる
数年前に待機児童が大きな社会問題として注目された後、保育所の待機児童は激減し、子育てひろば等が整備され、誰でも通園制度が始まろうとしています。しかし、そのように安心して子育てができる環境が整ってきたにもかかわらず、相変わらず子育てに悩みや不安を抱える親は少なくありません。
少子化は単に子どもの数が少なくなるということではなく、子育て家庭が減ることを意味します。保護者同士の交流も少なくなり、親は子育てで悩むとネットで情報を検索するように。真偽が定かでない情報に振り回され、育児疲れや不安が解消されることはありません。
〇子どもの行動や場面に応じたパパ・ママのかかわり方がわかる
本書では、「共働きで一緒に過ごす時間が少ない」「叱ってはいけない?」「3歳児神話」「子どもの困った言動は愛着不足?」「落ち着きがない」など、乳幼児の子育てで不安になりがちなトピックスを取り上げ、錯綜する情報のなかで苦悩するパパ・ママに、特に愛着に着目して正しい知識とかかわり方を伝えます。
子育てに奮闘するパパ・ママに寄り添いながら、子どもの行動の原因を明らかにして、現実的に親ができるかかわりを具体的な場面ごとに提案します。
本書を読めば、パパ・ママの気持ちが楽になり、子育てが楽しくなることでしょう。
【主な目次】
イントロダクション こんなことで悩んでいませんか?
1章 子どもとの関係が薄くなる昨今の子育て事情
2章 子育てで大切にしたい愛着形成
3章 愛着がうまく形成できない子どもとのかかわり方
4章 周囲のサポーターが子どもとの愛着形成を育むために
5章 愛着と子どもの発達
終章 パパ・ママへの応援メッセージ
【著者情報】
倉石哲也(くらいし・てつや)
武庫川女子大学心理・社会福祉学部社会福祉学科教授。博士(学術)、社会学修士。専門は家族を中心としたソーシャルワーク。著書に『保育現場の子ども虐待対応マニュアル予防から発見・通告・支援のシステムづくり』(2018年)、『保育を変えるチーム力の高め方職員の意識改革とコミュニケーションの活性化』(2019年、以上中央法規出版)ほか多数。
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