中年からのアイデンティティ心理学

岡本祐子著作集

中年からのアイデンティティ心理学

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出版社
ナカニシヤ出版
著者名
岡本祐子
価格
3,960円(本体3,600円+税)
発行年月
2024年9月
判型
A5
ISBN
9784779518119

発達心理臨床学において成人期のアイデンティティ研究を開拓・牽引してきた著者の集大成となるシリーズ、第一作。

(「著作集の刊行によせて」より)
……本著作集(全4巻)は,この私自身の内的〈問い〉を土台に,青年期から今日まで行ってきた成人期発達臨床心理学の研究をまとめたものである。本著作集は,次のような内容で構成されている。

第1巻 中年からのアイデンティティ心理学―成人期の危機と発達―
第2巻 女性のライフサイクルとアイデンティティ
第3巻 成人期の危機の心理臨床
第4巻 アイデンティティの世代継承

第1巻にあたる本書は,次の3つをねらいとしている。
1.我が国における成人期の発達臨床心理学の発展をアイデンティティ論の視点から読み解く。
2.特にこの領域の研究を開拓し牽引した私自身の主要な研究をわかりやすく解説・紹介する。
3.「中年の危機」,「心は生涯を通じて発達する」,大人の人生の「危機」の特質とメンタルヘルス,アイデンティティの次世代への継承など,21世紀を迎えた現代社会においてもなお,古くて新しい課題について,再考する。

本著作集のもう一つのねらいは,「古きものと新しきものをつなぐ」ことである。心理学の世界では,学問的問いは,研究者自身の内的世界,つまり自分のこれまでの育ちの経験の中から生まれることが少なくない。特に臨床心理学においては,研究的問いの探究と自己探求は,多くの部分で重なりつながっている。臨床心理学という専門世界に参入したての「駆け出し」の頃と,何がしかの「熟達」を得た現在をつなぐ道行きをたどることにより,一人の人間そのもの,研究,専門性の中に見られる「古きもの」と「新しきもの」を結び,その意味を考える手がかりを得られれば幸いである。

●著者紹介
岡本祐子
広島大学名誉教授。
HICP東広島心理臨床研究室代表。
教育学博士,臨床心理士,公認心理師。
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。
主著:
『アイデンティティ研究の展望Ⅰ~Ⅵ』(共編著)(ナカニシヤ出版,1984-2002)
『世代継承性シリーズ 第1巻 プロフェッションの生成と世代継承』(編著)(ナカニシヤ出版,2014)
『世代継承性シリーズ 第2巻 境界を生きた心理臨床家の足跡─鑪幹八郎からの口伝と継承』(編著)(ナカニシヤ出版,2016)
『世代継承性シリーズ 第3巻 世代継承性研究の展望─アイデンティティから世代継承性へ』(編著)(ナカニシヤ出版,2018)
『世代継承性シリーズ 第4巻 経験の語りを聴く─人生の危機の心理学』(編著)(ナカニシヤ出版,2022)
ほか多数

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