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人には必ず死が訪れる。
早くなくなる人もいれば、長生きする人もいる。
「あいつはまだ元気なのに、俺は70歳で死ぬから不幸だ」と言ってもそれは
比較の問題で、もっと早く亡くなる方もいる。
まだ若いうちに亡くなる人もいる。しかしながら早く亡くなったからといって、
「生まれてこなかったほうがよかった」わけではない。短い人生にも、
その人だけの、「生まれてきたからこそ、味わった楽しい体験」があるのだ。
長生きだったとしても、早く亡くなったとしても、人に必ず訪れる死だからこそ、
死ぬ前に「私の人生は幸福だった」と骨の髄まで感じて死にたい。
「自分は幸福な人生を生きた」と感じて死ねれば、人生の長さは関係がないのだ。
そのためは、どうすればいいのか?
それは、考え方を少し変えることだ。
その方法から、がん治療、延命治療、胃ろう……などを老人専門医で、精神科医の
和田秀樹がわかりやすく教えます。
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