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緑の革命とは、1960年代に主要作物のコムギとイネのそれぞれで、それらの背丈を減少させる半矮性型アレル(遺伝子)を用いた品種改良による多収品種を基に収量が増加し、世界の食糧事情が好転したことを指す。世界総人口が80億人を突破したとみられる現在、作物収量のさらなる増加は喫緊の課題である。この課題解決に向けて、次の緑の革命、次の多収性育種はどうあるべきか。本著は、作物、特にイネを主対象として、収量の源となる光合成産物を生産するソース器官、それらを受け取り実際の「収量」とする収量シンク器官、そして両者をつなぐ転流機構を中心に、収量ポテンシャルを増加させるために植物育種はなにをすべきか、を論じる。これは、この問題に長年携わってきた著者の一試論である。本著およびその引用文献によって、このような分野を学ぶ学生諸子らが、多収達成という問題解決型科学に足を踏み入れる契機となることを著者は期待する
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