十一月の光

閏叢書

十一月の光

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出版社
ふらんす堂
著者名
田中京
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2024年8月
判型
四六判
ISBN
9784781416786

◆第一句集



小綬鶏に呼ばれ明るき林へと



句の素材が多様で、自然詠、身辺詠、境涯的な句を問わず、きちんと対象と向き合い、よく観察しよく感じ取っている。モノを見せ、モノに語らせているのが強い。

(序より・守屋明俊)



◆自選十句

鎮魂や遠き渚の黄水仙

春や銀輪風にプリーツひるがへる

竹の秋稚児の瞳に葉の揺るる

合歓咲くやかすかな音も捉へんと

日々ひとつ良きこと見つけ草の花

幾筋も秋水集め梓川

ひと回りして夕顔の実のほとり

天高しタオル干すにも色に順

川流る十一月の光溜め

小綬鶏に呼ばれ明るき林へと

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