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今も遺る中世教会堂の建築形式の変容と変遷!
東トルコからカフカースへと至る地域。多様な民族が行き交い災禍に翻弄された地域。そこはまた西欧とは異なるキリスト教建築が各地に遺されており、栄華の残照として野辺に留まっている、或いは依然として篤い信仰を集めている地域である。本書は、こうした教会建築を4世紀の初期から遡り、多数の図版を用い類型化した形で、主要な遺構の解説を行っている。それらの遺構は、地場の技術をペルシャやビザンツ(ローマ)等の優位な文化に接続させ、変様させることで、独自の建築文化を作り上げた。ジョージア建築は、西欧文化への対抗する衝迫として屹立する「もう一つのキリスト教」である。知られざる教会遺蹟のガイドブック且つジョージア教会入門、そして同国側面史ともなる書物である。
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