心理療法の統合のために
取り寄せ不可
治療者側のどんな理論や解釈よりも,クライエントの中で起きている体験過程を一番確かな現実として何よりも大切にするフォーカシングでは,クライエント自身の主体性の尊重こそが面接の基本に据えられるべきものとして最優先される。
創始者ジェンドリンは臨床場面でどのようにフォーカシングを使っているのかを詳細に描いた上巻に続き,下巻では,さまざまな心理療法に通底しそれらを統合する要めとしての「フォーカシング」のあり方を探るものとなっている。
ロールプレイ,夢,イメージ,行動,認知など,面接場面で使われるさまざまな技法が,その理論的背景にとらわれることなく,クライエント自身の体験過程に通じる「道筋」として整理され展望されている。
クライエントと彼のフェルトセンスの相互作用から体験的一歩が生じ,その体験的一歩こそが治療を飛躍的に進めていく。それらを生み出す支えとしてのセラピストとクライエントの相互作用のあり方を探る本書は,心理療法におけるフォーカシングの確かな位置づけを示すものとなっている。
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