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それは番狂わせ?奇襲?煙幕?それとも茶番?
--高名な事件にもかかわらず、その詳細についてはなお諸説入り乱れたままの、1077年「運命の城」カノッサでの「屈辱」の瞬間を再検証するとともに、教皇側、帝国側双方にとっての前後数十年の時の流れを、さまざまな史料を駆使して再現。いわゆる「叙任権闘争」のさなか、刻々と変化するパワーバランスの推移を、「現場」で右往左往するドイツの司教・諸侯たちの目線を交えつつ、コンパクトかつ鮮やかに捉え直した、手に汗握る快著。図版多数。原著は2006年ドイツ刊。
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