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日本人は古代から月、雪、花を風流の極致としてきました。月や雪や花には霊があって、それぞれ徳を備えているように感じてきました。古人がそのように感じきたそのままを、我々も受け継いで、今もそのように感じているのです。
日本人はどのように月、雪、花を捉えてきたのでしょうか。そして、それをどのように表現してきたのでしょうか。
本書は風流の源泉を具体的に辿ります。
原書の文語体的表現を極力生かしながら、旧字を新字に、地の部分の旧かなづかいを新かなづかいに直し、漢字や固有名詞に適宜、振りがなを付けて、読みやすくしました。また、組み方は、あえて原書に合わせています。
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