「よい子」の危うさ
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精神療法の本はふつう、カウンセラーの目に映ったクライエントが描かれます。ところがこの本では、クライエントの目に映ったカウンセラーが描かれているのです。その希有な“主客転倒”の発想で好評を博している同タイトル前著の魅力に加えて、著者はさらに、斬新な手法を提案します。――学校のなかで「よい子」であろうとする苦難を、クライエントと家族の関わりを展開させるなかで変容させるという、これまでの精神療法には無かったニュー・タイプの手法です。本書も、神田橋條治氏の熱い勧めによって生まれました。
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