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アイルランドの俊英詩人による、鮮烈な散文デビュー作。
18世紀に実在した詩人と著者自身の人生が入りまじる、新しいアイルランド文学。
「数年に一度の傑作。ジャンルや形式の明確な定義をことごとく消し去った」
《アイリッシュ・インディペンデント》
恋をした。その人は18世紀の詩人だった――。
殺害された夫の死体を発見した貴婦人アイリーン・ドブ・ニコネル(18世紀アイルランドに実在)は、その血を手ですくって飲み、深い悲しみから哀歌(クイネ)を歌った。アイリーン・ドブの詩は何世紀にもわたって旅をし、3人の子どもと夫とともに暮らす、ある母親のもとにたどり着く。家事、育児、度重なる引っ越しの両立に疲れ果てた彼女は、自身の人生と共鳴するアイリーン・ドブの世界に夢中になり、やがて彼女の日常を詩が侵食し始める――。
他者の声を解放することで自らの声を発見していく過程を描き、《ニューヨーク・タイムズ》ほか各紙で話題となった、日記、哀歌、翻訳、詩人たちの人生が混交する、異色の散文作品(オートフィクション)。
◎ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞ほか受賞
◎ラスボーンズ・フォリオ賞 最終候補
◎「18世紀にアイルランド/イギリスで書かれた最高の詩」とも称される『アート・オレイリーのための哀歌』の全編訳付き
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