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1894(明治27)年に長野県岡谷市に生まれた武井は、幼少期より絵や俳句に親しみ、成長するにつれて画家になることを目指しました。東京美術学校(現 東京藝術大学)に入学し、黒田清輝、藤島武二らに学び、本格的に油彩画を修得しますが、卒業後は画家の道へは進まず、絵雑誌『コドモノクニ』に企画段階から携わり、子どものために描く絵を「童画」と名付け、童画家になる覚悟を決めます。
次第に多方面で才能を開花させていき、童画だけでなく、武井の創作意欲は、版画、玩具のデザイン制作、造本と、ジャンルを問わず向けられました。とくに細部にまでこだわり抜いて作った刊本作品は武井芸術の結晶といえるものです。これら至極の逸品の数々には武井の革新性や創造性だけでなく、彼の思考や想いを感じ取ることができます。
本書では、武井の故郷岡谷市にあるイルフ童画館の所蔵品を中心とし、約300点におよぶ作品や関連資料で、武井が描く幻想の世界をご紹介します。ときにユーモラスに、ときにシニカルに、さまざまな顔を持つ作品群は、読者を知らぬ間に詩情あふれる不思議な世界へと誘います。大正から昭和にかけて活躍し、後世の芸術家や文化人にも影響を与えた稀代のマルチアーティスト・武井武雄の功績を知ることができる作品集です。
武井武雄の大ファンである黒柳徹子さんが作ったお話と武井の絵を組み合わせた絵本『木にとまりたかった木のはなし』に掲載された作品と、奇蹟が重なってできあがったというこの絵本がどうやって生まれたのかを黒柳さんご自身が語った文章も掲載。黒柳さんが絶賛する武井武雄の幻想の世界を巡ることができる一冊です。
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