ドイツのウルスラ・アヴェ・ラルマンにより創案された“星と波描画テスト”は,就学前児童のための発達機能テストとして始まり,のちにすべての年齢の人に有効な個人のパーソナリティの全体的な構造や統合に関する豊富な情報を与えてくれるテストとしてヨーロッパ各国で広く用いられています。
本書は,“星と波描画テスト”の歴史・発展を紹介するとともに,イスラエルのダフネ・ヤローンが「発達成熟度(M)尺度」と「困難度(D)尺度」を設定することで,対象児者の困難(障害)は生まれつきのものか一時的なものかを判別できるようになりました。神経発達症児の早期発見・早期療育に有効であることを踏まえ,“星と波描画テスト”の日本での標準化を図り,本書に掲載しました。さらに,保育・教育・福祉・医療現場などで行ってきた幼児,児童,成人心身症,知的障害者などの実践例に基づく研究書といえます。
“星と波描画テスト”を用いて心理アセスメントの幅を拡げられる専門家がさらに増えること,保健医療領域の心理支援,スクールカウンセリング,高齢者のケア,幼児の発達支援などにより,生活の質が向上することを目指しています。
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