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渋沢栄一は、幕末期に徳川慶喜に仕え、フランスに渡り、帰国後近代日本の発展・確立に多大な功績を残した巨人である。彼は幼少期より生涯にわたり「論語」を愛読し、その学問を人生に活かし、その精神を経営の理念とした。「論語」の内容を具体的に語るべく、交わりのあった西郷・大久保等、維新前後の英傑をはじめ、多くの歴史上の人物・事件を活写・品評し、また自身の体験に基づいて時代・社会の諸相を論断しているのは、本書の一大特色であり、興趣尽きないものがある。渋沢とその時代を彷彿とさせ、百年後の今日でも傾聴に値する。巻末に孔子年譜、人名索引を付した渋沢論語の決定版
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