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刑法の法律専門書。全4巻中の第1巻。本巻は、いわゆる刑法総論を取り扱う。研究手法として、個別分析的アプローチと全体総合的アプローチを対立軸とし、そこに歴史的アプローチを加味する。犯罪構成要件をミクロに分解して個々の争点を論じる研究手法は、一見科学的に見えるが、時に適正な刑罰権行使という本来の目的を忘れてしまいかねない危うさがあるとの研究視点に立つ。主要な判例を網羅し、それを歴史的順番に従って検討していくことにより、これまで誰も目にしたことのない新たな世界が見えてくる。刑法は、学説が激しく対立する法分野である。はたして問題解決の糸口は見つかるのか。
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