大阪・関西万博 「失敗」の本質

ちくま新書

大阪・関西万博 「失敗」の本質

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
筑摩書房
著者名
松本創
価格
990円(本体900円+税)
発行年月
2024年8月
判型
新書
ISBN
9784480076410

開幕前からあえて「失敗」と断じることには反発も当然あるだろう。だが、こうしたメガイベントというのは、五輪もそうだが、事前に批判すれば「楽しみにしてる人もいるのに水を差すのか」「成功へ努力する関係者の足を引っ張るのか」と言われ、事後に検証すれば「終わったことをいつまでも」「今さら言っても遅い。なぜ事前に言わないのか」と批判されるのである。どんな形であれ、とりあえず終わってしまえば、なんとなく「やってよかった」という空気ができ、それに乗じて関係者は「大成功だった(私の手柄だ)」と言い募る。「成功」の基準がないから、いくらでも恣意的に語られてしまう。そうなる前に、「失敗」と見る立場から問題を整理し、指摘しておくべきだと考えたのである。

(「はじめに」より)



第1章 維新「政官一体」体制が覆い隠すリスク―万博と政治  木下功

第2章 都市の孤島「夢洲」という悪夢の選択―万博と建築  森山高至

第3章 「電通・吉本」依存が招いた混乱と迷走―万博とメディア  西岡研介

第4章 検証「経済効果3兆円」の実態と問題点―万博と経済  吉弘憲介

第5章 大阪の「成功体験」と「失敗の記憶」―万博と都市  松本創

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top