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しぬまえにあいてえ
ろくでなしの父から一通の文が。
だが娘を嵌める罠だった――。
駆け出しの落語家はひたむきに修業し、“親”に向き合う。
第一回いきなり文庫!グランプリ
最優秀作品賞受賞の著者が描く、感動の落語時代小説。
前座の噺家小太郎は、仙遊亭さん馬師匠の屋敷で騒ぐ怪しい男を見かけた。紋次――幼馴染の代助とその妹お淳を捨てた父だった。子供が奉公に出たことが気に食わず、理不尽にも銭を貰おうとしたのだ。さらに紋次は十手持ちが出張る程の乱闘騒ぎを起こし、お淳を女衒に売ったことが露見する。小太郎は男の責任としてお淳を守ろうとするが……。落語時代小説第二弾!
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