何をしに

何をしに

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出版社
ふらんす堂
著者名
矢島渚男
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2024年7月
判型
A5
ISBN
9784781416458

◆第十句集



私は、小さいが四季の変化に恵まれた島国に生まれ、ここに伝えられた極小の詩型に遊び携わってきたに過ぎないが、文明の危機を憂いつつ、それが杞憂に終わることを願うのみである。(あとがきより)



◆作品紹介

みづうみのさざなみにのり山桜

湯の菖蒲頭に巻いてみたりけり

残花余花散花を遊行柳まで

老いるとは火とぼることか火の恋し

羽ふるふ小さな日雀小さな詩

考へる形にいきみあたたかし

去年今年時は流れず積りゆく

祟りあふ民族の壁夏の月

にんげんは言葉で遊び枯葉の木

待つによき薪ストーブの炎かな

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