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窓もない汽車が
黒い煙を吐きながら到着する
わたしは尻の下の
座面をつかんだ
(「駅」)
読むことに導かれて、言葉はそのまま詩となり、立ちあがる。そう、勤めの間に小説を書きつづけたカフカのように。第2詩集。装幀=山元伸子、装画=鈴木いづみ
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