レテ/移動祝祭日

レテ/移動祝祭日

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出版社
書肆侃侃房
著者名
小俵鱚太
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年7月
判型
B6変
ISBN
9784863856318

レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ





第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞!







新しい平熱

人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。

花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。

ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。

 ――長嶋有









【収録歌より】



夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る



善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく



海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ



それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る







【栞文より】



「じわじわと胸が熱くなり「ああ、これは祝祭だ」とおもった」(江戸雪)



「しずかな場所でたっぷりと時間をかけて読むのがふさわしい一冊」(内山晶太)



「ありありとした〝本当〟として響くに違いない」(近江瞬)



「淡く現実が滲んでくる」(瀬戸夏子)









【栞】



江戸雪「祝祭と別離と」



内山晶太「一首一首の丘」



近江瞬「〝本当〟の心、〝本当〟の世界」



瀬戸夏子「ふたつの川」

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