イノセント・サバイバー~迷える子の生きる道

トーキングヘッズ叢書

イノセント・サバイバー~迷える子の生きる道

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出版社
アトリエサード
著者名
アトリエサード
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2024年8月
判型
A5
ISBN
9784883755301

夏目漱石の『三四郎』において、
印象的に使われたフレーズ「迷える子(ストレイ・シープ)」。
純朴な主人公・三四郎は、
田舎から都会に出てきてさまざまな体験をするものの
最後まで「迷える子(ストレイ・シープ)」のままだ。

社会は「成長」を望む――だが、いまも、
いや明るい兆しの見えないいまだからこそ、
「迷える子」で居続けるしかない、または成長する価値がわからない、
という思いを抱く者も多かろう。

今号では、「迷える子」は「迷える子」として
どのように時代を生き抜こうとしているのか、
その生存戦略とも言うべきものを垣間見ることができればと思う。

★特集以外にも、書評、映画評、舞台評、展覧会紹介、エッセイなど満載です!

▼主な内容
◎巻頭ヴィジュアル=大槻香奈/石井飛鳥/「こわいもの-The Aesthetics of Fear-」展/林良文/愛実
◎四方山幻影話59●写真・文:堀江ケニー、モデル:七原帝子

◎イノセントじゃいられない! 子どもたちの地獄めぐり〓「少女ムシェット」「誰も知らない」「異端の鳥」ほか●浦野玲子
◎絶望を知らない子供たち〓少年少女黙示録としての『漂流教室』『わたしは慎吾』●八本正幸
◎異世界に転生したら、サバイバルできるだろうか●本橋牛乳
◎真夜中の紅茶と眠らない夜〓『オズの魔法使い』『不思議の国のアリス』『トムは真夜中の庭で』●馬場紀衣

◎無垢の意識は虚実皮膜の間〓『マクマーティン保育園裁判』と『バッサ・モデネーゼの悪魔たち』●阿澄森羅
◎現代の通過儀礼としての身体改造〓生き辛さを抱えた者たちを覚醒させる文化運動●ケロッピー前田
◎さまよえる若き神々、その受難と再生●鈴木一也

◎『マルドロールの歌』に込められた少年への果たされぬ愛〓デュカスとダゼット●志賀信夫
◎〝永遠の少年〟澁澤龍〓の根底にあった詩学〓内藤三津子、ジャン・コクトー●岡和田晃
◎シンデレラ願望の姫君から復讐に燃える女夜叉へ〓たくましく生きるヒロインを生み、樋口一葉の転機となった「暗夜」●待兼音二郎
◎それはきっと、世界を受け入れるための旅〓吉田篤弘『それでも世界は回っている』●高槻真樹

◎REVIEW=押井守監督「東京無国籍少女」、コトヤマ「よふかしのうた」ほか

◎TH RECOMMENDATION
第10回アジアヨーロッパ・メディエーションズ・ビネンナーレ2023/ゆう(11号室)インタビュー/ゾルタン・イシュトヴァン インタビュー/映画評/舞台評/ダンス評/展覧会評 ほか

◎表紙=大槻香奈《壊れてない星》

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