私たちはどこにいるのか

私たちはどこにいるのか

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出版社
新評論
著者名
ブルーノ・ラトゥール , 川村久美子
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年7月
判型
四六判
ISBN
9784794812698

地球危機下の世界の姿形をどのように描きうるか?
パンデミックがわれわれに与えた教訓(レッスン)とは?

 コロナ・パンデミックによるロックダウン(都市封鎖)の経験は、コミュニティレベルだけでなく個人レベルでもかなりの負荷を私たちに与えた。隔離期間からなんとか安全に抜け出す方法を、個人も国家もひたすら模索してきた。一刻も早くロックダウンを「解除し」、できるだけ早くコロナ以前の「日常」に戻すことが目指された。
 もっとも、今回の試練はまた別の教訓(レッスン)を人類に与えている。少なくとも、私たちがテレストリアル(地上的存在)と呼ぶ人々にとってはそうだ。新たな事態を、彼らは敏感に感じ取り始めている。つまり、結局はロックダウンから抜け出すなど誰にもできないということだ。コロナによる健康危機は、実はいま一つのもっと深刻な危機(地球の危機)のなかに埋め込まれているからだ。
 しかもそれを、テレストリアルは危機としてではなくチャンスと見ている。テレストリアルを取り巻く世界、彼らを飲み込もうとしている地面(そしてそれを彼らは止められないこと)について理解する機会が、ようやく訪れたのである。本書『私たちはどこにいるのか』は、ラトゥールの近著『地球に降り立つ』(新評論、2019)の続編である。テレストリアルは時として乱暴に地上に着陸するが、その後、彼らを待ち受けている第二の仕事は今後居住する地上の姿形を探っていくことである。そのときどのように自らを助けられるか。連続した短章から成る本書は、この問いに答えを提供する。『ガイアに向き合う』(新評論、2023)以降のラトゥールのこの二書は、新気候体制(今日的地球危機下の世界)の姿を、かつてないほどの明快さで描いていく。

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