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「指導と評価の一体化」「主体的・対話的で深い学び」はどうすれば実現できるのか。知識構成型ジグソー法を共通の授業手法として、 新進気鋭の歴史教育者が総力をあげてこれからの歴史授業を描き出す。生徒の学びの事実から導き出された授業のコツや授業を実践するためのヒントを示して、「 生徒に何を教えたか」ではなく、「生徒は何ができるようになったか」を重視する授業への刷新を促す。歴史教育の未来を見据えた渾身のメッセージ。
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〈目次〉
はじめに
Ⅰ 理論編① これから求められる歴史授業(武井寛太)
1 「公民としての資質・能力」の育成をめざして
2 「視点」としてのアクティブ・ラーニング
3 生徒の本来的な学び方
4 授業観を「目標創出型」に刷新する
5 理解を深めるための対話的な学び
6 知識構成型ジグソー法のすすめ
7 指導と評価の一体化―PDCAサイクルを回そう!
Ⅱ 実践編 生徒の学びの事実と「私の授業のコツ」
1 生徒の実態をみきわめて、スタートとゴールを具体的に設定する(山根友樹)
2 インタビューや成果物から生徒の思考過程を把握する(髙野晃多)
3 視点が焦点化されていくような資料を用意する(稲垣翼)
4 複数のエキスパート資料に共通のヒントやキーワードを散りばめる(大野直知)
5 生徒の素朴概念に対してくり返し問い続ける(佐藤克彦)
6 エキスパート活動でモヤモヤさせ、ジグソー活動を活発化させる(杉本祐輝)
7 ホワイトボードを活用し、認知の差異を見とる(武井寛太)
8 生徒のクロストークへの介入によって、深い学びを実現する(佐伯佳祐)
9 「導入ジグソー」で視点やキーワードを獲得し、学習の見通しをもたせる(松木美加)
10 抽象的なメイン課題によって、生徒の思考パターンを把握する(奥村広太)
Ⅲ 理論編② 知識構成型ジグソー法による歴史授業の分類と分析(小原千裕)
Ⅳ 理論編③ 授業を実践するための10の「ヒント」(武井寛太)
1 KCJ教材作成の第一歩
2 メイン課題とコンテンツの決定
3 メイン課題を設定しよう
4 エキスパート資料をつくろう
5 生徒の理解を促す工夫
6 単元内での位置づけ
7 時間配分をどうするか
8 授業の具体的な進め方
9 授業中の授業者の役割
10 総括的評価をどのようにすればよいか
補注
おわりに
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