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十九世紀半ばのロシア帝国は農奴制を基盤とする専制国家であった。皇帝となったアレクサンドル二世は、治世初期にクリミア戦争で敗北し、改革を開始した。なかでも農奴解放は司法、地方自治、軍制など社会全体の改変を引きおこし、すべての身分が参加する社会がつくられようとした。帝政の基盤である農奴制を、皇帝はなぜ廃止しようとしたのか。改革の内容とメカニズムはどのようなものであり、その限界はどこにあったのか。ロシア「大改革」の時代を描き出す。
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〈目次〉
「大改革」時代のロシア
①十九世紀前半のロシアと「大改革」への道
②ロシア農奴解放
③近代ロシアの形成
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〈著者略歴〉
1965年生まれ。
東京大学文学部卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。
専攻、ロシア近代史。
現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授。
主要論文
Krest’ianskii pravoporiadok i politika iuridicheskoi integratsii krest’ianskogo sosloviia v poreformennoi Rossii (Petr Andreevich Zaionchkovskii: Sbornik statei i vospominanii k stoletiiu istorika, Moskva 2008)
「農奴解放の開始から大改革へ」(『ロシア史研究』90 2012)
Changes in Financial Policy in the Early Period of Alexander II’s Reign and the Great Reforms (『岡山大学大学院社会文化学研究科紀要』50 2021)
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