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文字どおり灰かぶりの私が、
この麗しき皇太子の花嫁……?
幼い頃に両親を亡くし、車の整備士の伯父に育てられたイジー。
その伯父も亡き今、天涯孤独の彼女に遺されたたった一つの母の形見は
家族に伝わるという古い木箱だが、鍵がないため中身を知らない。
ある日、イジーの職場に黒塗りのリムジンが横づけされた。
側近を従えて降りてきたのは、ブルーグリーンの瞳の端整な若い男性。
「イザベル・ポーサードだね。僕はベルノニアの皇太子ニコラだ」
親しい人しか知らない彼女の本名を口にした彼は、驚きの告白をした。
「君が持っている箱は、君が赤ん坊のときに僕が贈ったものだ。
王子が結婚するとき、妻に“花嫁の箱”を贈る。僕は君の夫だ」
口をぽかんと開けたイジーをまっすぐに見据え、ニコラは鍵を差し出した。
アメリカの片田舎で育ち、車の整備士として額に汗し、油まみれの手で懸命に働くこの私がプリンセスだったなんて! みずからの出自に驚くイジー。けれども、ニコラ皇太子は別の国のプリンセスと結婚するために、イジーとの婚姻無効を望んでいるのでした――
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