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感受性が強い高校生2年生の望には、自分らしくいられる居場所がどこにもない。学校でも友人に合わせることがしんどくなってきて、家では母が再婚に向けて準備をしており、自分の希望ばかりを押し付けてくるように感じている。友情も、家族の愛も、永遠に変わらないものなんてないんだと諦める気持ちと、消えてしまいたいと願う彼女が夜の川辺で出会ったのは、ひとなつっこくてよく笑う、同じ歳の朔だった。前向きで、サッカーが大好きで、いつも望に寄り添ってくれる朔。名前しか知らない彼と話すうち、初めて望は自分の居場所を見つけた気持ちになる。しかし朔にはある秘密があった――。
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