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「眠らずの獅子」の二つ名を持つ劉英傑(りゅう・えいけつ)は、乾帝国の南の辺地、神仙が住む山と言われる白淵山の麓にある龍渦城市で便利屋を営んでいる。
英傑は、水神様の祟りと噂される事件解決を依頼されたことをきっかけに、白淵山に住む「百華道士」こと丁洛宝(てい・らくほう)の噂を聞く。
彼は牡丹のように美しい顔立ちをしているが、大の人嫌いでめったに人前に出てこず、さらに彼と目が合うと死ぬ――のだという。
図らずも洛宝と接触した英傑は、彼の近寄りがたいほどの美貌に反した毒舌と、中身の率直さに興味を持つ。
怪力乱神がらみの事件を解決する便利屋となれ、と元締めから背中を押された英傑は、炊事洗濯なんでもござれの特技を活かし、半ば強引に食客として洛宝の庵に居座りつつ教えを請うことに。
初めは英傑を疎んでいた洛宝だったが、英傑に持ち込まれる幻異事件を共に解決していく羽目になってしまう。
次第に相手のことを密かに面白く感じていく2人だが、それぞれ消えない過去の「傷」を抱えていて……?
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