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異様な者と出会う時、どんな物語が生まれるのか?
『美女と野獣』/『ノートルダム・ド・パリ』『ノートルダムのせむし男』『ノートルダムの鐘』/『オペラ座の怪人』/『ウンディーネ』『人魚姫』『リトル・マーメイド』/『雪の女王』『アナと雪の女王』/『エリザベート』……。代表的な6つのストーリーをめぐる、異色の物語考!
摩訶不思議にして古くから好まれてきた「異様な者と出会う物語」という物語の元型は、小説、映画、ミュージカルなど様々なスタイルで繰り返し語られてきた――。それらの物語は、アダプテーションされる際どのように変化したのか、近似した要素を有するべつの物語とどのような対比をみせているのか。物語の構造、心理的な意味、社会との関係などから多角的にとらえ、「異様な者と出会う物語」の世界から現代社会を逆照射する。
「一連の物語の多くで展開の鍵となるのは、キスだ。息を吹きこむ、息の根を止める。命を与える、命を奪う。愛玩動物などを除けば、基本的に人が人にするものだと思われているキスを、自分を脅かすかもしれない異様な者にする場合、それは相手との関係に一つの決断をしたことを示しており、命をめぐる二者択一がなされている。「異様な者と出会う物語」において最も緊張が高まる一瞬だ。あなたが手にした、異様な者にシンパシーを寄せる本には、そのキスをめぐる魅惑と畏怖が書かれている。」
――「まえがき」より
◎装画:中島華映「夢む」
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