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『日蓮の思想と生涯』以来、一貫して追及してきた主題の到達点をしめす意欲作。世界観、生命観、実践論、宗教論、 倫理思想、社会と政治、経済と文明のそれぞれの角度から自在に論ずる。
今日、求められる哲学は人種や国家の枠を超えた普遍的な「共通哲学」である必要があろう。
またそれは危機的状況を受け止めながらそれを克服し、新たな世界を生み出していく「生成の哲学」でなければならない。
その共通哲学の形成に寄与できる要素が日蓮の創造した宗教にあると考え、現代思想としての可能性を探ってみたのが本書を執筆した趣旨である。
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