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最後の1秒まで幸福は追求できる
その真実をつづった遺稿を特別収載。
最期の時間でたどり着いた「人生の最終原理」とは――
筆者は2022年の夏に食道癌が見つかった。
本書は、癌の各局面にあっての考え方や意思決定の記録である。
お金よりも大事なことにどうやって気づくか、
限られた時間をいかに生きるか――。
遺稿「癌の記・裏日記」も特別収載。
【本書の内容】
第1章 癌患者と投資初心者は似ている
●ステージⅢ、「真面目な癌患者になろう」
どのように見つかったか/癌検診に消極的だった理由/医療の商業主義化の悪影響/損得勘定だけでも「検査受けるべし」/長年の飲酒習慣と食道癌
●情報を、拾うか、捨てるか
情報を制限しないと、身が持たない/利害関係のない、好意的な医療専門家を探す/5年生存率の見当を付ける/治療方針の決定/「親切な人」は意外と困る/「自分は素人投資家と一緒だな」/癌も投資も情報収集に意味がない場合がある
●上機嫌な癌患者でありたい
癌患者の時間と「資源の最適化」
第2章 がん保険はやっぱり要らなかった
●治療にかかったお金はいくら?
人生をやり直すとしたらがん保険に入るか?/衝撃の負担額/治療費は貯金で楽に間に合う/癌治療で、実は最大のコストとは?
●「不安に対処する」ための保険は賢くない
意思決定は結果論ではなく「事前」がベース/「がん保険には入らない」という結論を何度でも出す/先進医療特約をどう考えるか
●加入していい保険の条件
安心ではなく必要性で判断する/相談はしても人間からは買わない
第3章 癌になって分かった、どうでもいいことと大切なこと
●悩ましい頭髪の問題
物、仕事、人間関係などの必要・不必要/「下級の落ち武者」のような髪/坊主か帽子かウィッグか/ウィッグは乗用車並みのコスト/脱毛本番とバリカン坊主/ヘアスタイルの呪縛と不経済/ヘアサロンに行くことのトータルコスト/こだわりは案外どうでもいい
●わが物欲生活と身辺整理
私の収入/地位財競争から降りることが幸せへの道/増え続けた持ち物を手放す/衣類は夏冬一着ずつだけ/悩ましい蔵書整理/捨てて後悔した本
●再発、意識する持ち時間
体力と時間と仕事/仕事は10年に一度リニューアルせよ/活動期間2年で何をすべきか/「進行が早いので、半年は保証できません」/治療を中断した理由/ガジェットを最低限に/残された時間でやりたい三つのこと/仕事があるから元気が出る
●癌患者には親切にしないで
飲酒で得たものと失ったもの/「実はどうでもいいこと」を一つ見つける/自分が会いたい人にだけ会う/昔話をしたがる人には会わない/癌患者にとって一番ありがたい人
第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条
●最晩年の住まいと介護を考える
人生の手仕舞いは難しい/生活はシンプルに/ほか
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