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幼馴染との再会。
そして10年ぶりの約束とは――!?
切なくも優しい恋物語。
高2の紘乃は転入した高校で幼馴染の彗に再会する。彗とは「十年後のスピカ食もまた一緒に観よう」と約束した思い出があった。その日はもうすぐ。けれど彗は「もう星は観ない」とそっけなくて…!? 紘乃はある衝撃の事実を知ることに。そして、彗が旧校舎の天文台に出入りしていた理由に気付く。昔みたいに笑って欲しいと願う紘乃は――。
まるで何光年も離れた星のように遠く、まぶしい君。
記憶の中の光を目指して歩いてきたわたしは、その明るさの変化に戸惑ってしまう。
……だけど。
「紘乃」
どれだけ月日が流れても、変わらないものがきっとある。
わたしの名前を呼んでくれた声の優しさは、あの頃と同じだった。
あの日の約束を叶えるため。
もう一度、君の笑顔を取り戻すため。
――何度でも、恋焦がれた星に手を伸ばすんだ。
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