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自己表現から自己発信へ―新しい自己表現の創造―
自己表現活動が実践され始めたのは1960年代後半。そして自己表現分科会が生まれたのは1969年のことでした。パタン・プラクティス全盛の時代に、生活と言葉の結びつきを重視する自己表現活動は、大きなインパクトと影響を与え、多くの教師が自己表現活動に取り組みました。
英語カルタ、英詩づくり(1行詩、3行詩、5行詩など)、自己表現ノート、文集づくりなど、1970年代は自己表現の花が咲きほこった時代でした。しかし、「自己表現」という言葉が一般化していくに伴い、「より深い認識力」「思考力を高める」「協働の力を育てる」などの理念も忘れられがちになるという側面が出てきました。1997年頃には、すでにその実践が「文型・文法のためだけの中身のない和文英訳か英作文になっているのではないか」という指摘がなされています。
と同時に、一方では自己表現の実践はますます豊かになり、その成果は百花繚乱。そしてコミュニケーション時代の今は、スピーチや構造的作文法(意見文など)の指導などが行われ、より意見発表・交流型の自己表現が活発に実践されています。
ここで改めて「(この時代に生きる人間として)身近なことや地球的規模の問題にいたるまで、自分の感じたことや考えたことを表現し、共に深める(考える)」という自己表現の実践をまとめたいと考え、この特集を企画しました。「実生活の中で生きる者として」という原点に立ち戻り、生き生きとした豊かな自己表現の諸相に迫りたいと思います。
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