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こぶたのルーファスが活躍するアメリカの人気絵本の登場です。ルーファスは、お気に入りの絵本が読めるようになりたくて、学校へ行こうと思いたちます。かばんやおべんとうばこなど、必要なものを用意しては、校長先生に学校へいれてほしいとたのみますが、先生は毎回、こぶたはあんなことやこんなことをするから学校へはいれられない、といって、入学を許してくれません。ところが、ルーファスが学校へ通いたいのは、文字が読めるようになりたいからだと知ると、「だったらはなしはべつだ!」といって、教室へ案内してくれました。ルーファスは文字や数を習ったり、お話を聞いたり、学校生活を満喫します。
こぶたと校長先生のクスリと笑えるやりとりが繰り返され、楽しく読みすすめられる絵本です。学校へいきたいルーファスが、小さな体に大きすぎるかばんを背負い、校長先生にたのみにいく姿は、かわいらしくもユーモラス。ゴルバチョフ描くこぶたに思わず頬がゆるみます。かばんも持っています、おべんとうばこも持っています、だから学校にいれてください、というルーファスに、「それはかんけいない」とそっけなかった校長先生ですが、「本が読めるようになりたい」というルーファスの言葉を聞くと一転、入学を許可してくれます。読者の子どもたちは、ホッとしてうれしくなることでしょう。そして、学校ですごすルーファスと子どもたちの楽しそうなこと! 絵からも文からも、温かい雰囲気がつたわってきます。ルーファスのように学校へ行ってみたいと思えてくる絵本で、これから入学する園児さんへの読み聞かせにもおすすめ。入学を心待ちにしながら読んでほしい1冊です。
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