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吉本隆明(1924-2012)は、戦後を代表する思想家であるが、詩と批評、文学と思想の統一を、詩の言葉で自立させた詩人でもある。『固有時との対話』『転位のための十篇』は、戦後詩の画期となった。四〇年代の初期詩篇から九〇年代の最終段階までの半世紀に及ぶ全詩業から精選する。「評論」1篇を併せて収載。
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