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「出かけたい病」の祇園の女将が、経営するお茶屋の非日常と旅を行き来しながら、花街の京言葉で語り聞かせる、日本の歴史・観光散策。客への手紙という風変わりなスタイルで綴られている。訪れた場所は、北海道から屋久島まで津々浦々。それも史蹟に限らず博物館、美術館ほか展示施設などにおよび貪欲な行動力と探究心に圧倒される。よくもまあ、これだけ旅したものと驚く。読んでるうちに、旅人の語りを聴いている錯覚に陥り、読み終えたら、「そりゃ、博学になりまっせ!」。旅の空で「散り椿 地に寄せて 春を聴く」と詠む。・・・朧谷壽(同志社女子大学名誉教授)「帯」より
祇園の女将は筋金入りの歴女だった。
お茶屋、料理屋、カラオケのある店と祇園で三つの店を営む福嶋知子さんのもう一つの顔は韋駄天歴女。休日には好奇心の赴くまま東へ西へ、各地に歴史の跡を訪ね、駆け足でミュージアムを巡る。さらには寸暇を惜しんで観劇やコンサート会場へも。いつのころか、そのパワフルな行動力に瞠目した私が「韋駄天女将」と呼び、以後、彼女の代名詞となった。本書は月ごとの「おたより」をまとめたもので、該博な知識に裏打ちされた豊かな見聞記が楽しい。・・・中野章子「帯」より
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