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語は火であり、眼は太陽であり、耳は方位であり、思考力は月であり、気息は風である――
小宇宙と大宇宙の対応の思想は、やがて個体の本質アートマンと宇宙の最高実在ブラフマンの一致の自覚へと深化される。古代インドに展開された生の根源とは何かを求める叡知、神秘思想の本質を、初期ウパニシャッドをもとに解明した最良のインド思想入門。
■目次■
法蔵館文庫版の刊行によせて
はしがき
プロローグ
第一章 古代インドの叡智――ウパニシャッドが現代に伝えられるまで
第二章 祭式から哲学へ――ブラーフマナとウパニシャッド
第三章 ブラフマンとアートマン――最高実在と個体の本質
第四章 「有」の哲学――ウッダーラカの学説
第五章 「非ず、非ず」のアートマン――ヤージニャヴァルキヤの思想(1)
第六章 輪廻と解脱――ヤージニャヴァルキヤの思想(2)
第七章 アートマンと外界――『カウシータキ・ウパニシャッド』の教説
エピローグ
講談社学術文庫版あとがき
講談社学術文庫版解説 赤松明彦
引用文献索引
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