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うどんでコロッケ、バナナの皮で天ぷら、鰹節サンドイッチ!?
「日本が戦争に負けようがGHQが進駐してこようが、ご飯は作らにゃナラン」
戦中~戦後の婦人雑誌で生まれたレシピをつくって食べて、見えてきた
“おっかさん”たちの台所奮闘記!
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うどんでプリン、海苔巻きバナナ、肉なし「そばすき焼き」にはんぺんサンドイッチ……。台所をあずかる女たちは、国破れても立ち止まってはいられなかった。明治から戦後二十年ほどまでの料理本約七百冊、婦人雑誌二千冊に登場するレシピを実際に作って食した著者が、その背後に潜む国家の政治性と"かあさん"たちが生み出すゆかいな創意工夫に迫る、実践的食文化史!
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日々を何とか乗り越えていこうとする台所での極限の工夫や発想の中にはユーモアが宿る。それは逞しくて、頼もしくて、時に切ない。(略)一方、戦中戦後の台所に立つがゆえに、「家庭経済のやりくり」としての「工夫」が、時に「国家経済のやりくり」の「押し付け」にすり替わってしまったことなどについても、随所でシビアに言及している。
――湯澤規子(解説より)
カバーデザイン 三木俊一(文京図案室)
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