"高梨豊や牛腸茂雄、畠山直哉ら多くの後進を育てた教育者として、あるいは実験工房や具体美術協会など同時代の美術家たちとの交流や旺盛な執筆活動でも知られる大辻清司(1923-2001)。シュルレアリスムなど20世紀芸術への深い理解にもとづく実験的な作品で早くから注目を集めたものの、その後自ら積極的に作品をまとめることの少なかった彼の写真の仕事の全貌を、1970年代に写真雑誌に連載された「実験室」シリーズから、近年評価の高まるスナップショットまで、全5章構成で俯瞰する初めての写真集。近年の研究成果を踏まえ、遺族の協力のもと刊行する決定版。
大辻清司の作品世界とこの写真集の構成について(増田玲)
The World of Otsuji Kiyoji’s Work and the Structure of This Photo Book (Masuda Rei)
【目次】
Ⅰ モノ・存在・その意味へ Things, Existence, and Their Significance
Ⅱ スナップショットの愉しみ The Pleasure of Snapshots
Ⅲ 写真実験室 Laboratory of Photography
Ⅳ 表現をめぐって On Expression
Ⅴ エピローグ:やがて春 Epilogue: Spring Comes Around
<論考・エッセイ>
大辻先生(畠山直哉)
My Master, Otsuji (Hatakeyama Naoya)
実験的で、演劇的で、謎に包まれた―大辻清司の写真(レーナ・フリッチュ)
Experimental, Theatrical, Underexplored ―Otsuji Kiyoji’s Photography (Lena Fritch)
大辻清司略年譜
A Otsuji Kiyoji Chronology
主要展覧会
主要著作物"
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