●原著: Making Capitalism: The Social and Cultural Construction of a South Korean Conglomerate (Stanford University Press,1993) の邦訳
●2021年に惜しくも逝去した米国人人類学者が遺した、韓国巨大財閥企業への参与観察の成果
【こんな方におすすめ】
●人類学・民俗学研究者
●ビジネス (マネジメント) 研究者
●韓国の社会・文化研究者
●組織エスノグラフィー研究者
●社会学者
【本書の内容】
人類学者ロジャー・ジャネリが1987年から1年間、韓国トップの財閥企業で行ったフィールド・ワークの記録です。1988年に後継者となった当企業の次期会長が1993年に「フランクフルト宣言」を行い、一挙五百人の大卒女子を採用、本社を移転し大躍進を遂げたことは、よく知られています。本書は、その夜明け前の克明な記録です。
【本書の目次】
謝辞
はじめに
1.方法論としての弁証法
2.記述することのジレンマ
第1章 韓国文化の表象
1.産業化以前の韓国文化
2.現代の社会制度と都市化
第2章 韓国政治経済の表象
1.政治経済論争
2.国際秩序
3.韓国ナショナリズムの高まり
4.財閥に対する中流階級の認識
第3章 ブルジョアジーとそのイデオロギー
1.一般大衆
2.経営イデオロギー
3.そのほかのイデオロギー的テーマ
第4章 トップからの支配
1.財務管理
2.人事管理
第5章 中間での支配
1.毎週の部課長会
2.日常のコントロール
3.退勤後の過ごし方
第6章 下からの反応(1)─国際政治経済と韓国の政治経済
1.国際政治経済
2.韓国の政治経済と財閥
3.財閥
第7章 下からの反応(2)─労働条件
1.労働時間
2.経営のコントロール
3.戦略としての人の和─文化刷新
4.メタファーを争う
結論
1.韓国の資本主義をつくる
2.韓国の伝統をつくる
3.階級
4.フリーライダー、文化中毒者、合理的愚者
〈参考文献〉
〈解説〉ジャネリ夫妻の仕事
1.ティソンディ―『祖先祭祀と韓国社会』から「韓国農村における祖先祭祀と資本主義的産業化」へ
2.テスン―『資本主義をつくる』
3.韓国資本主義の大転換(1960~1995)――まとめ
1993年初秋のティソンディ訪問記
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