内容説明
台湾と鉄道の歩みを描いた初のビジュアルブック
台湾の鉄道博物館館長の著者と、台湾の大人気イラストレーターによる夢の共演が実現した話題作、待望の邦訳!
1888年、清朝末期の台湾にドイツ製の蒸気機関車が到着した。鉄道がなかった19世紀末の台北から台南への交通手段は、大陸を経由する船旅だった。1908年に南北を貫く縦貫鉄道が完成して初めて島内の移動が容易になり、台湾の人々の間に一つの島という意識が生まれ、「台湾意識」が芽生えていく――。以後、各地の産業は鉄道の敷設とともに急速に発展し、台湾の近代化の起点になった。
日清戦争、日本統治時代、第二次世界大戦、そして戦後の再建を経て現在に至るまで、各時代の統治者は、鉄道の開発をどのように利用し、台湾の人々の生活や文化にどのような影響を及ぼしたのか。
特急車両の進化とデザイン・内装の変遷も詳しく紹介。日本統治時代の車両だけでなく、当時の乗客の服装まで詳細に調べて描いた絵の一点一点が貴重なもの。鉄道と歩んだ130年に及ぶ台湾島の時空間への旅を本書で体験してほしい。巻末に〈日本統治時代の台湾鉄道路線図〉と〈現在の台湾鉄道路線図〉を描き下ろしで収録! 解説:川本三郎。
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