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本書は長年、香港と日本を中心に東アジア全般で個人鑑定から企業コンサルまでを手がけてきた著者による、本邦初と言える秘伝公開書です。
ベースとなるのは、2019年から2021年に東京で開催された講座となっていますが、そこに著者実践例である鑑定も加筆されています。
著者が何十年間もの経験を通し培った紫微斗数に関する知識を基盤として、実際の鑑定で使いやすく的中率の高い技法のみを選りすぐってまとめました。
本書は2つのポイントを目指して書かれました。
1つ目は、香港や台湾の占い師のように、オリジナルの暗記法と左手を使った算出法(掌訣=しょうけつ)だけで、鑑定に必要な命盤を作成できるようにすることです。日本の一般書では表を使って星の配置を導き出しますが、この本では表を使いません。そのため、誰でも気軽に命盤を作成できます。
2つ目は、命盤の持ち主の性情を深く分析するよりも、紫微斗数を使って未来予測ができるようになることです。本流派では、四化星や星同士の特殊な組み合わせ(格局)を重視します。命盤には十四主星と厳選された助星のみを使用し、複雑さを避けて的中率の高い命盤を作ります。円周率も細かな星の使用を避けることで、シンプルで見やすい鑑定を行います。
著者は「あとがき」でこのように言います。
「占いは絶対迷信ではない。何十年間占いを経験したあとの結論です。
私も工学出身で、私の人生観は規律、順序、合理性と検証性。
物事は計算した結果通り進みます。人生もそうです。
「富貴貧賎、寿夭賢愚、禍福得失」全て計算出来ます。
私は弟子を入れる前に必ず面接します。三種類の人には占いを教えません。
① 心性が悪い人。「心術不正」、占いを悪用する可能性があります。
② 心の弱い人。人の悩みばっかり聞いて、影響されやすい。
③ 理解力、分析力、判断力が乏しい人。占いは悩みを聞いてアドバイスを出します。或いは人生を測って、正確な道を指示します。誤算の結果は大変な人生に至るでしょう。
弟子たちに対する教え: 真面目、誠実な占いは「助己助人」。
我々が求めるべきは「占術」ではなく、「占道」です。
どんな占いにも口伝の秘密があります。
本当はこういう秘密を洩らしたくはありませんが、そろそろお迎えが来る歳なのでもう良いでしょう。」
熱意を持って本書の秘伝を繰り返し勉強し、実践で積み重ねることで、初心者であってもプロの鑑定士レベルにまで到達できます。
まさに、紫微斗数の究極の1冊です。
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