1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
《本書・本テーマの概要》
統計的工程管理に関する二つの視点(工程能力情報の二面性、管理用管理図の役割)は、現場からの問題提起が端緒である。これらについて、文献を遡って原点回帰し、昨今のものづくりの現場でそれを実現できるのか、新機軸への展開を提言する。
■工程能力情報の二面性(技術特性と保証特性)とその対応
工程能力情報は、「能力の評価」と「能力の改善」の二面性をもつ。しかし、IATF 16949に代表される適合性評価の現状に鑑みたとき、工程能力調査が「能力の評価」に偏って活用されているように思われる。この偏重は「能力の改善」に対するブラックボックス化を招きかねない。この問題に対応する新機軸として、process capabilityとprocess performanceを、それぞれ「verificationに資する技術情報」と「validationに資する保証情報」と再定義し、【process capabilityに裏打ちされたprocess performanceによる妥当性評価】を工程能力調査の要とすることを提案する。
■シューハート管理図は管理用管理図たりうるか?
シューハート管理図は解析用/管理用として我が国で独自の発展をした。シューハート管理図を管理用として活用した場合、その役割は本来、異常検知ではなく、管理状態の維持の検証であることを、仮説検定の視点から解説する。本来の役割の上で適切に活用するために、管理特性の選択と偶然変動の把握をいかに考えるべきかについて、本書では工程能力情報の二面性と関連付けて述べている。また、解析用/管理用を組み合わせた活用、および機械学習による異常検知の手法と管理用管理図との違いなども併せて解説する。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。