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プライマリ・ケアに産業医マインドを取り入れよう!
働く世代の人たちの多くは,産業医の選任義務がない労働者50人未満の事業場で働いています.産業医のいない職場で働く人たちの労働にかかわる健康問題のケアは,プライマリ・ケア医の活躍が期待されています.
本書では,仕事と治療の両立や休職・復職にあたっての職場との調整など,働く世代の診療ならではの悩みについて事例を挙げつつ,治療・支援の進め方をわかりやすく解説します.働く世代をみるすべての方に役立つ情報がぎゅっと詰まった一冊です!
【主な内容】
◆Ⅰ章 総論 働く世代をみるために必要な視点
① 働く世代を取りまく環境
② 産業保健による働くひとの健康管理という視点
◆Ⅱ章 各論
1.働く世代の困難事例 ―プライマリ・ケア医だからこその関わり―
① 家族関係の困難さがあるケース
② 職場での困難さがあるケース
③ 私病の治療と仕事の両立に困難さがあるケース
④ 健康診断に関連した困難なケース
⑤ 入院加療を行ったが職場復帰が困難なケース
2.職場・就業状況を知る
① 職場の健康診断の制度を理解する
② 外来で自営業者やフリーランスの健康診断をすることになったら
③ 長時間労働をしている人が外来に来たら
④ 夜勤業務のある人が外来に来たら
⑤ 有害業務に従事しているとわかったら
⑥ 働く女性を理解する
⑦ 働く男性を理解する
⑧ 働く高齢者を理解する
⑨ 性的指向,性自認に関わる職場での困難さを理解する
⑩ 働き方に応じた服薬指導
3.働く世代のメンタルヘルス
① 主治医として関わる際に気をつけること
② 仕事との調整が必要と感じたら
③ 仕事を休んでいる間の関わり
④ 仕事復帰のタイミングと復帰への準備
⑤ 仕事復帰後の関わりと継続支援
4.働く世代の慢性疾患診療 ―生活習慣病と行動変容―
① コントロール不良の糖尿病
② 高血圧で就業制限の考慮を要するケース
③ 透析を必要とするほどの腎機能低下でも通院していないケース
④ 若年で脂質異常と肥満がみられるケース
5.職業関連疾患を見逃さないために気をつけること
① 作業関連疾患
② 化学物質関連疾患
6.働く世代のさまざまな悩みに寄り添う
① 組織づくり ―働く世代をみるためのチーム―
② 働けない人・働いていない人をみる
③ オンライン診療で働く世代をみる
④ 外国人労働者をみる
⑤ 障害をもって働く人をみる
⑥ プライマリ・ケア医が知っておくとよい労務に関する法律
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