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滋賀県の湖南に位置する草津市、守山市、栗東市、野洲市の郷愁誘う昭和時代の貴重な写真600点余りを収めた写真集。宿場のおもかげを伝える草津宿界隈、東海道や中山道のまちなみ、草津川隧道や川沿いの桜、活気あふれる商店街、町をゆく神輿や時代行列、工場誘致による開発の波と変わりゆく町の風景、開設まもない栗東トレーニング・センター、近江富士として知られる三上山、松茸狩りの名所として親しまれた金勝山、橋上化前の懐かしい草津駅や守山駅の駅舎、東海道本線を駆けた蒸気機関車、琵琶湖での舟遊びや漁の様子、懐かしの学び舎、炬火リレーも行われたびわこ国体、かつて多くの家族連れらで賑わった湖畔の人気レジャー施設、東海道を舞台に行われた映画ロケ、ご当地力士の凱旋で盛り上がった大相撲巡業など、多様な角度から、戦前、戦中、戦後と、時代とともに移りゆく草津・守山・栗東・野洲の昭和の風景やまちなみ、そしてそこに息づく市井の人の日常にふれることができる。
さらにフォトコラムのページでは、三上村の悠紀斎田、ホタルの町として知られる守山のあゆみ、天井川から憩いの場へと生まれ変わった草津川やかつての暴れ川・野洲川の一本化のあゆみ、創業から110年余り、草津市の人と風景を撮り続けた町の写真館と写真家にも焦点を当てた。
表紙画像は、草津市で昭和44年から開催されている「宿場まつり」の記念すべき第一回の模様をおさめた一枚である。
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