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身振り手振りと筆談が私の言葉――
声なき乙女が紡ぐ、愛の物語。
異国に滞在中、医師である両親が目の前で命を落とし、
ショックから口をきけなくなってしまったマンディ。
後見人に庇護されながらも孤独な少女時代を過ごしたが、
21歳になったとたんにその契約も打ち切られてしまい、
とうとう身寄りをなくした彼女は途方に暮れていた。
そんなときに慈善舞踏会で出逢ったのが、主催者のブライアンだった。
酔っ払いに絡まれたマンディを助けてくれた年上の紳士だ。
だが彼はマンディの境遇を知ると、考えこんだあとで申し出た。
「口答えしないなんて最高だ! 僕の屋敷で住みこみの秘書にならないか」
私が口がきけないからって、扱いやすくて従順だと思っているのね……。
本当は自立心旺盛なマンディは、ブライアンの思いこみにうんざりしますが、同時に彼に惹かれてしまい、彼の秘書になることに。やがて二人は結婚。けれど結婚から3日が過ぎても夫は指一本触れてくれず、マンディは彼に愛されないことに耐えきれず家を出て……。
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