【読者対象】
バイオマスを一通り学びたい学生,社会人,研究者
【書籍の特徴】
この1冊を最初から最後まで読み,内容を習得すれば,バイオマス分野での学術的な活動を進める上での基本的な知識が身に付けられるよう,各分野で取りこぼしがないよう項目を検討し,基礎事項から専門的な事項までを丁寧に解説。それぞれの執筆内容に関連がある場合には相互に参照を促す記述を加えた。また,記述の根拠となる文献を豊富に示し,必要に応じて参照できるようにした。
【本書の構成】
1章でバイオマスの意義を説明し,2章,3章で後の章を理解する上で必要な大まかな基礎知識を説明した上で,4章で発生と生産,5章から8章で前処理を含む変換,9章でシステムを議論している。
1章「バイオマスの意義」:これまでのバイオマス研究の経緯と,現在バイオマスに求められていること,そして将来の方向性について解説する。
2章「基礎知識」:バイオマスの分類を示し,バイオマスを議論するときに必要となる各分野の基礎的な知識を説明する。
3章「物理化学的性質」:バイオマスを有効利用するために理解しておきたい,バイオマスの組織構造と成分,性質,規格と評価手法について解説する。
4章「バイオマスの発生と生産」:バイオマスの適切な利用システムを構築するために理解しておきたい,森林系バイオマス資源,農業系バイオマス,水生バイオマスの発生と生産について解説する。
5章「バイオマスの前処理」:バイオマスを変換,加工しやすくする前処理である,物理的前処理,熱化学的前処理,生物化学的前処理を解説する。
6章「バイオマスの物理的変換」:バイオマスの物理的変換(physical conversion)には,製材などへの加工,成形燃料化,成分利用がある。 各項目について詳しく解説する。
7章「バイオマスの熱化学的変換」:バイオマスの熱化学的変換(thermochemical conversion)の主要なものには,燃焼,ガス化を含む熱分解,水熱処理,バイオディーゼルなどの液体燃料生産がある。これらの各熱学的変換と用いられる触媒について詳しく解説する。
8章「バイオマスの生物化学的変換」:バイオマスの生物化学的変換(biochemical conversion)の主要なものには,メタン発酵,エタノール発酵,アセトン-ブタノール-エタノール発酵,各種のマテリアル生産がある。これらの各生物学的変換と代謝と遺伝子工学について詳しく解説する。
9章「バイオマス利用システムの評価」:適切なバイオマス利用システムを構築するためには,プロセス設計を行って評価を行うが,このときに重要な観点となるライフサイクルアセスメントと社会システムとしての評価について詳しく解説する。
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