農業と経済 2024年春号(90巻2号)

農業と経済

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出版社
英明企画編集
著者名
辻村英之 , 久野秀二 , 坂梨健太
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2024年5月
判型
A5
ISBN
9784909151612

■特集

海を越えてくる食べ物の裏側──食料調達におけるSDGsとは

……辻村英之+久野秀二+坂梨健太 責任編集



日本では、多様かつ十分な食料を得る目的で、世界各地から食料を調達しています。そのため私たちの食生活は調達先の社会状況から大きな影響を受けますし、私たちの調達のあり方が産地に負の影響を及ぼすこともあり得ます。本特集では、私たちが口にする食の産地における社会問題の実態を示し、その緩和・解決に貢献できる対策についてお伝えします。本特集を通じて、社会情勢・地球環境に影響があることを自覚し、消費行動によってSDGsの実現をめざす「倫理的消費者」が増えることを期待しています。







■Ⅰ 持続可能な食料調達・食資源とは



●1 責任ある持続可能な食料調達をめぐる国際動向

   ──食料輸入依存国・日本で食料主権を考える……久野秀二



●2 持続可能な水産資源管理の実現にはどのような取り組みが必要か

   ──科学調査の充実と消費者理解に基づく仕組みの可能性……八木信行



●3 日本の食料輸入がもたらす世界の水資源への影響をどう捉えるか

   ──地域性・季節性・外部性を踏まえた環境負荷と経済価値の評価……加治佐敬



●4 「人間の安全保障」としての食糧問題

    ──ウクライナ戦争と中東・アフリカ、そしてガザの飢餓戦争……井堂有子





■Ⅱ オルタナティブ調達によって社会問題に立ち向かう



●1 キリマンジャロ・コーヒーを飲んでSDGsに貢献する

   ──フェアトレード調達はコーヒー産地の社会問題をどこまで改善できるか……辻村英之



●2 カカオ生産地域における児童労働とゼロ・トレランスの問題

   ──ガーナ、カメルーンを事例として……坂梨健太



●3 フィリピンから輸出される高地栽培バナナの実態を知る

   ──先住民の暮らしを脅かす栽培とオルタナティブトレードの試み……石井正子



●4 労働力供給の視点から検討する“持続可能なパーム油”の行方

   ──マレーシアにおける最新事情……岩佐和幸



●5 インドネシアのエビ養殖における諸課題とオルタナティブトレードの可能性

   ──環境負荷低減、エビの安全性確保、取引の互恵性担保……伊賀聖屋


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