企業変革のジレンマ

企業変革のジレンマ

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出版社
日経BP
著者名
宇田川元一
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年6月
判型
四六判
ISBN
9784296115921

イノベーションが生まれない、事業変革ができない、利益率が低下し続けている──。
事業最適化がもたらす組織の断片化により、必要な変化が滞るという
企業変革のジレンマを、私たちはどうすれば克服できるだろうか。

デビュー作『他者と働く』で異例の大反響を呼んだ注目の経営学者が、
〈構造的無能化〉という独自のキーワードをもとに、
今、多くの企業が直面する複雑な問題のメカニズムを丁寧に解き明かし、
状況打開への道筋を示す、まったく新しい企業変革論。

 新規事業開発をはじめ、企業変革の取り組みには様々なジレンマが付きまとう。
 なぜなら、私たちは長期的な問題への対処や地道な取り組みの大切さを薄々わかりながらも、日々の成果を求められるなかで、四半期ごとの予算達成や、次々と降りかかる短期的な問題への対処などを、どうしても優先せざるをえないからだ。

 さらに、企業の持続的発展のために取り組むべき複雑な問題の全体像は一概にはつかめないため、あるいは自分たちが問題を把握できていないこと自体がわからないために、大切な問題は後回しにされやすい。

 本書では、今、多くの企業が直面する、「必要な変化が生まれない」という問題のメカニズムを、国内外の様々な企業事例や、経営学をはじめとする幅広い学術的知見をもとに、丁寧に掘り下げていく。

 具体的には、組織で働く一人ひとりが自ら戦略を考え、変化を生み出せるようになるために必要なことを、4つの実践のプロセスと、「多義性」「複雑性」「自発性」という3つの論点にもとづいて解き明かしていく。その際に参考にするのは、「ナラティヴ・アプローチ」や「ポジティブ・デビアンス」、「センスメイキング」をはじめとする独自性の高い理論であり、そこで示されるのは「組織をケアする」という新しい考え方だ。

 経営層、ミドル層、メンバー層によらず、組織に集う一人ひとりが自ら考え、実行する力を回復し、その企業をよりよいものにしていけるという実感を持てるようになるには、どうすればいいだろうか。本書はその難問に、正面から取り組もうとするものである。

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